外から何やらざーっという音がする。
何のざーなのかはわからない。
ここは東京で故郷は遠い。
カーテンはないので外の明かりが入りまっ暗ではなく薄暗いと言った感じ。
朝には朝日が差し込むので夏には顔だけ焼けるんじゃないかとか思っている。
人生は長いようで短いんじゃないかと思ったりする。
幼い頃運動上の隅っこでドングリを拾ってる時のことを思い出した。
教室の窓から当時好きだった子がドッチボールしてるのを思い出した。
おじいちゃん、この前死んだんだと思った。
おばあちゃんが心配になった。
人は歳をとる。
何かをまっとうして死んで行く。
俺は何かになれるのかと思う。
ざーっという音が聞こえる。
それが何なのかはどうでもいい。